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​岩手百名山
ロック・クライミング

雲表倶楽部は、2023年に設立80周年を迎える。これまでも節目節目に企画会報を作成し、
会員と倶楽部を取り巻く人々に内輪で配布を行ってきたが、今回80周年を迎えるにあたり、
せっかくなら後世に残るものをつくりたい、と考えたのが岩手百名山を選定し出版する
きっかけである。
 では、どうして東京の山岳会である雲表倶楽部が岩手百名山に着手したのか、詳細は本に掲載しているので、
ここでは簡単に説明しておく事とする。
 まず一番の要因は、日本百名山を皮切りに、現在多くの都道府県で独自の百名山を選定する動きが活発化
しているが、岩手県には百名山がなかった事。
 二番目に、岩手県の地域創生に貢献しようと考えたからである。日本百名山においては、日本各地の多くの
山岳マニアに限らず、初心者はもちろん一般の家族連れもハイキングの入門としてこうした百名山に取り
組むようになっている背景がある。
 三番目の要因として、倶楽部のメンバーの中にハイキング指向のメンバーが増えてきたことである。
雲表倶楽部はこれまでクライミングを主とした社会人山岳会として知られており、現在もクライミングを
活動の中心に据えるメンバーは多い。一方で、ハイキング、沢登り、バックカントリーなど多様な活動を
つうじて、日本全国の山々に足跡を印している。今回の岩手百名山においては、こうしたメンバーが岩手県内
の山を踏破し、山々の魅力を伝えている。

以上3点が岩手百名山出版の理由である。
今後この本が多くの人の目にとまり、岩手県の個性と魅力を感じられる山を広く世の中にアピールできればと
考えております。ぜひ一読していただきたい。

 

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